次期総理大臣の決め方~自民党総裁選挙の仕組みを分かりやすく解説

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こんにちは。

Jewelです。

 

安倍首相(総理大臣)が辞任を表明しました。

そして、現状は臨時代理を置かず、後任の総理大臣(首相)が選ばれるまでは執務にあたり、責任を果たす意向であるとのこと

となると次期総理大臣(首相)が気になるところですよね。

自民党総裁選挙の仕組みや決め方も関係してくることになります。

 

本来であれば、安倍総理が病気で職務を遂行できないという、今回のような場合には任期まで臨時代理を置くことができます。

臨時代理となった人は衆議院を解散するなどはできませんが、新しい首相が決まるまでの間、条約締結や予算編成などを指揮するなど首相と同レベルの一定の権限があります。

 

現在の内閣だと、臨時代理となる順番は、麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、茂木敏充外相と続くのですが、今回は選ばれなかったわけですね。

 

 

というわけで安倍さんの後任を選ぶ必要があるので、自民党総裁選挙が行われます。

自民党の総裁=総理大臣(首相)となるわけですからね。

その後、国会での首相指名選挙で当選するという流れになります。

ちなみに後任の任期は、安倍さんが首相だった時と同じ2021年9月末。

 

今はコロナという敵とも戦っているわけで、早急にきちんと決定権を持ち政策を決めていく首相、安倍さんの後継者を見つけなければならないわけです。

緊急かつ早急ということで実は今回の自民党総裁選挙は、いつもの仕組みとは違ったやり方で行われます。

 

そこで今回は、次期総理(首相)候補誰の決め方や自民党総裁選の仕組みも踏まえて分かりやすく解説していきたいと思います。

 

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次期総理(首相)の決め方~自民党総裁選の仕組みを分かりやすく解説

実は、安倍さんが首相を辞職する直前に行われた、国民に向けた調査があります。

いずれにしても、安倍さんの首相の任期は2021年の9月までだったわけですから、来年には再度選挙が行われる予定だったんですね。

そのため、国民に今の安倍首相の評価も含め、今後の首相は誰が有力かを聞いた調査になります。

 

 

ANNによる世論調査です。

国民からの支持は

1位ダントツで石破茂さんになっていますね。

2位 小泉進次郎さん
3位 河野太郎さん
4位 岸田文雄さん 管義偉さん

でもですね、国民が一般投票して自民党総裁=首相を決められるわけではありません。

 

それが今回の肝になる自民党総裁の決め方にもつながってきます。

 

今回の自民党総裁選挙の仕組み

通常、自民党の党則で定められた「総裁公選規程」によると、総裁選挙は、国会議員による投票と、全国の党員などによる「党員投票」の合計で争われます。

自民党の国会議員である衆議院議員、参議院議員の両議院のほかに、党員と呼ばれる人たちが各党には存在するんですね。

 

党員というのは
政党の持つ思想・政策などを支持する立場として、自発的・自覚的に入党を希望し、政党に対して入党申請を行い、認められればその党の党員という資格がもらえた市民を指します。

 

自民党にも党員はいますので、その党員は自民党総裁選となったら当然ながら、全員投票資格を持っているわけです。

そのため、現在の自民党は

  • 国会議員 394人
  • 党員 394人

存在しますから、合計788人で投票が行われ、候補者の中から一人一票の788票の票で1位になった人が自民党総裁=首相となるわけです。

 

※しかし、過半数の票を集められなかった場合は上位2名の決選投票となります。
決選投票は党員抜きで、国会議員のみで行われます。

過去に自民党総裁選挙で、安倍さんと石破さんは決選投票になったことがありますね。(結局安倍さん勝利。)

実はこの時、党員選挙では石破さんが勝っていたのですが、国会議員のみの決選投票になったら安倍さんが勝ったわけです。

候補者が多いと票が割れやすく、過半数の票を取れない場合もありますね。

 

そして総裁選挙では、告示から投票まで12日以上の選挙期間が設けられますので、その間に候補者の政策や意気込みが聞けるわけですね。

 

 

しかし、今回は任期途中の辞任という、緊急の場合の自民党総裁選挙になります。

国会議員と都道府県連の代表3人(党員)が投票を行って、自民党総裁=首相を決めるという流れになります。

党員は各都道府県から3名のみしか参加できません。

 

つまり、党員は全員参加できるわけではないのです。

  • 国会議員 394人
  • 党員 141人

での合計535票で争われることになります。

 

党員は国会議員の半分以下となりますので、いかに国会議員の意向が強くなる選挙になるかというのが分かりますね。

この決め方を両議院総会(衆議院、参議院の国会議員)とよびます。

 

>>2020年自民党総裁選の開催場所、ホテルに関する記事はこちら
自民党総裁選の開催場所はホテル!【場所はどこ?なぜホテル?】

 

今回の自民党総裁選挙の問題点

本来であれば、来年の2021年9月までは、いかに文句があろうともよっぽどのことがなければ内閣不信任案や衆議院解散などないでしょうから、

任期を迎えるまで安倍さんが首相だったわけですよね。

 

だから、別に党員が全員投票をしない、緊急対応の自民党総裁選挙でも良さそうに見えますよね。

 

しかしながら、世論調査でも分かるように、石破茂さんは意外と人気なんです。

先ほどもお伝えしたように

そもそも安倍さんと石破さんが一騎打ちになった2012年の自民党の総裁選挙で、実は安倍さん、党員投票では石破さんに負けていた過去があるんですね。

かろうじて、決選投票で国会議員のみの投票で勝つことができて首相になった経緯があります。

 

 

安倍さんと石破さんは同じ自民党内ですが、派閥も違えば政策も多少は違います。

安倍さんからしてみたら、戦後首相としての在任期間が最も長かったくらい、自分の政策で日本を回してきましたし、無念の辞任ですから

今の今、自分がしてきた政策が変わっていくのは面白くありません。

 

そして石破さんは同じ自民党内でも安倍さんの政策に対して、攻めの姿勢や追及の姿勢をとってきたわけですから、安倍さんからしたら

「後任は石破さんだけは嫌だ」と思っている可能性もありますね。

 

だから、実はわざわざ急な辞任で「緊急の自民党総裁選挙」が行える環境を作ったのでは?とも言われちゃうわけです。

つまり、党員よりも国会議員の意思を大きく反映できる緊急版自民党総裁選挙ですね。

党員入れたら石破さんが当選しちゃうかもなので。

 

今回の自民党総裁選が両議員総会で行われる、緊急版自民党総裁選が「石破外しのための選挙」といわれてしまうのはこういう理由からなんですね。

石破さんは国会議員だけだと人気は少し落ちちゃいますが、党員を入れると強いんです。

 

 

国会議員だけにしぼってみると安倍さんの派閥は人数で言えば最大派閥です。

 

 

細田派というのは事実上いわゆる安倍さんを支持する派閥です。

安倍さん自身、無所属と言われてますが支持してくれる派閥が加わると圧倒的ですね!

 

なので、問題となるのは、公平というより実質は安倍さんが後ろで院政を敷けるような候補者に当選させたいんじゃないかという疑問がある点なんですね。

安倍さんの敷いてきた政策を続けてくれる、つまり思い通りに動いてくれる首相というんでしょうか。。。

石破さんは違いますからね笑

 

>>石破茂氏が自民党内で評価が低い本当の理由はこちら↓↓↓
石破茂が自民党内で評価が低いのはなぜ?【離党して裏切った過去】

 

 

自民党総裁選挙に関するネットの声

コロナ対策で一気に下がってしまった安倍さんの支持率。

国民からしたら正当な自民党総裁選挙である党員選挙をしてほしい!という声もあるのは確かです。

また安倍さんの息のかかった政治になっては困るという声もあるのでしょうか。

 

 

 

 

 

そもそも日本は、アメリカのように日本の総理大臣(首相)を国民投票で決めるわけではないので、現段階では自民党総裁選挙となるのは仕方ないですね。

ただし、やはり今回の緊急版自民党総裁選挙、つまり両議院総会で決める選挙に反対の人もいれば、今は仕方ない、両議院総会で自民党総裁選挙をやるべきだ

という両方の意見の人がいますね。

 

安倍さんの支持率が下がっていた現状があったので、どうしてもなんか緊急版の自民党総裁選挙に納得がいかない方も出てきてしまいますね。

 

じゃあ次期総理(首相)候補は誰が有力?

 

立候補者はまず、党所属国会議員20人により推薦されないと、総裁候補になることができません。

つまり、そもそも自民党内で20人から推薦がないとこの自民党総裁選挙に立候補すらできないわけです。

立候補の段階で、どこかの派閥を取り込まないと厳しいのが現状です。

 

 

今までの流れを見ていただけるとわかるように、安倍さんの政策を一番わかっていて任期である2021年の9月までの1年間をしっかり回せる人が次期総理候補として有力になるでしょう。

 

実は今年の11月は皆さんもご存じのようにアメリカ大統領選挙があります。

トランプ大統領と非常に有効な関係を保てていたのは安倍さんの功績でもあるわけです。

 

とはいえ、トランプ大統領も続投できるかかなり怪しい状況ですよね。。。

1年という短い任期ですが、そんなアメリカとの関係なども見据えていく、オリンピックも開催されるかもしれない大事な1年となるわけです。

 

 

そこで登場するのが、一番の有力候補とされる菅義偉官房長官です。

 

>>菅官房長官に関する詳しい記事はこちら
菅義偉官房長官~若い頃は苦労人・意外な学歴や経歴【昔の画像あり】

 

 

官房長官というのは、総理(首相)の女房役と言われるくらい、首相とは密ですからね。

また、安倍さんは今回の自民党総裁選挙の仕切りを二階幹事長に任せています。

二階さんと菅さんはかなりの密な関係ですから、菅さんに良いような選挙になるのではと勘繰られてしまっているのはありますね。

 

菅さんであれば、安倍さんの後押しで20人以上の党所属国会議員の推薦はすぐに得られるでしょう。

 

世論調査で人気の石破茂さんは、そもそも立候補の段階で自民党の中から20人以上の推薦が得られるか危ないところですね。

石破外しの選挙ならなおさら。。。

そして党員選挙でなければ勝つことは難しいのが現状です。

 

同じく人気の小泉進次郎さんはこのタイミングでは出ないだろうという予測されますね。

小泉進次郎さんはまだ38歳なので、10年後でも全然いけますから、わざわざこのコロナ対策など課題が山積みの今は立候補さえしないと考えられます。

 

また、次期総理(首相)としては、岸田文雄政調会長が立候補していますね。

河野太郎さんは立候補は断念されていますが、この二人は、2021年の9月の選挙の際も注目できます。

岸田さん、河野さん2人共、安倍さんが力を入れた外交政策政治で外務大臣を務めていますから、二人は安倍さんの要人ですね。

 

次期総理(首相)の決め方、自民党総裁選挙仕組みまとめ

  • 次期総理(首相)の決め方は両議院総会
  • 本来の自民党総裁選挙の党員選挙ではなく、国会議員+一部の党員の票で争う選挙となる
  • そうなると次期総理(首相)候補としては石破さん厳しい
  • 安倍さんが敷いた現在政権のやり方を踏襲できる立候補者が選ばれる流れになりそう
  • 菅さんが次期総理(首相)として最も有力(自民党の派閥のほとんどが支持)
  • 岸田政調会長、河野外務大臣も次期総理(首相)の可能性もある

 

今回は自民党総裁の決め方で次期総理(首相)が大きく変わりそうですね。

出来れば、通常通りの自民党総裁選挙を望むところです。。。

 

 

 

 

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コメント

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