こんにちは。
Jewelです。
「ポビドンヨード」なるうがい薬がコロナウィルスに何らかの形で効果があるといった内容の発言を大阪府の吉村知事がしたことにより、
一気にドラッグストアからなくなったニュースが駆け巡りましたね。
私はうがい薬とは無縁でしたので、「ポビドンヨード」なんて言葉は初めて聞きましたし、ドラッグストアで販売しているような商品で
何かコロナ感染防止に役立つのであれば欲しくなりますよね。
そして、この大阪府知事の発表により、ポビドンヨードを含むうがい薬が手に入らなくなり、ヤフオクでもものすごい金額になっていたりしました。。。
正直、今まで治療薬も特効薬もワクチンもない中で、そんなことある？という感じでしたが、ニュースをチラ見しただけだと、
実は実際大阪府知事はどのような意図で「ポビドンヨード」のコロナウィルスの効果について発言したのかわかっていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大阪府知事が発表した「ポビドンヨード」うがい薬に関する発言に関して、どのような検証があり、コロナウィルスに対してどのような効果があるとして発言されたのか
調べましたので解説していきます。
ポビドンヨードがコロナウイルス予防？大阪府知事発言
なぜポビドンヨードがコロナウィルスに有効と言われた？
まず、こちらの表を見てください。
コロナウィルス陽性患者の中でも軽症の方41名を対象に、朝一番で、起きてすぐ
- ポビドンヨードでうがいをしてもらったチーム：25人
- うがいをしなかったチーム：16人
の陽性反応をしらべたところ、
ポビドンヨードでうがいしたチームは、うがいをしないチームに比べて陽性率がだいぶ低いという検証結果が出たわけですね。
唾液中のウィルス量が減少したと考えられたんですね。
ポビドンヨードを使用した患者の退院が早かったと大阪府知事も発言していました。
そういうわけで、ポビドンヨードでうがいすることはコロナウィルスの不活化に有効なのではないかとなったわけです。
コロナウィルスの特徴
基本的に軽症者の場合、
コロナウィルスは咽頭（のどのあたり）、鼻、口に存在し、特に、舌に多いと言われています。
のどより下の肺などにコロナウィルスが侵入してしまうと重症化しやすいという事になります。
予防薬でも治療薬でもない
コロナウィルスは軽症の方が多いなかで、そのウィルスが口の中で増殖しているとなると、口の中をまずどうにかできると、軽症で済むかもしれないし、
口から出る飛沫によって他人にうつす可能性も低くなるというのはみえてきますよね。
ただし、
ポビドンヨードうがい薬は、大阪府知事も断言されていましたが、「予防薬でも治療薬でもない」ということをすっ飛ばしてはいけません。
アルコール消毒と同じような考え方だと思っていただければわかりやすいと思います。
コロナに有効なアルコール濃度は？【最新の大学研究からの真相】
存在しているコロナウィルスの不活化（死滅）できる可能性が高いという事ですね。
例えば、
Aさんの口からコロナウィルスが入ってしまった場合、ウィルスは口の中にある細胞の中に入って、増殖することで、はじめて感染することになります。
そしてAさんの口の中から出る唾液、飛沫はコロナウィルスを含んだものになります。
というわけで、
Aさんがポピドンヨードでうがいをすることにより、唾液中のコロナウィルスを不活化、減らすことができれば、飛沫で他人にうつす可能性というのがだいぶ減るのではないか
というのが、今回の大阪府知事の発言の根本となるわけです。
重症化をおさえる？
これが一番誤解を与えた発言の捉え方になるような気がしていますが、
直接的にコロナウィルスの「重症化をおさえる」薬ではありません。
重症化をおさえるという大阪府知事の発言のポイントの１つは、
このポピドンヨードでうがいをすることで、口の中にいるコロナウィルスの量を減らす、不活化（死滅）させれば、
口からのどの下の臓器、肺などまでウィルスが侵入し重症化するケースを防げる可能性があるということです。
２つめは、
自分が感染していた場合、ポピドンヨードでうがいをしていれば自分の口から出る飛沫によって、他の人にうつす可能性が減り、
他の人も重症化することを防げるということです。
ただ単純に重症化をふせぐ薬という事ではないのでくれぐれも勘違いのないようにしたいですね。
そして、100％ではないことにも注意が必要です。
ポビドンヨードでうがいしているから飛沫飛ばしても大丈夫なわけではありません。
ポビドンヨードがコロナウィルスに効くか否かの反発
そもそも、検体数が少ないのでなんともいえないというのが多くの専門家の意見ですね。
ただ、特効薬も治療薬もワクチンもない中で、リスクを減らすという意味では、やらないよりやった方がよいという専門家の意見にもありました。
ポピドンヨードでうがいに注意が必要な人
- 妊婦
- 甲状腺になんらかの異常のある人
- ヨードやアルコールのアレルギーがある人
こういった人にはポビドンヨードの使用はお勧めできないと医師の発言がありましたが、今回のように、「ポビドンヨードがコロナウィルスに有効かも」
という発言だけが独り歩きしてしまうと、誤った使用をしてしまう人もいるかもしれないので注意が必要です。
ポビドンヨードがコロナウィルスに有効かのまとめ
ポピドンヨードは単純に、予防薬でも治療薬でもありませんし、重症化を防ぐ薬ではありません。
どちらかというと、現在飛沫感染が感染の主流である中で、自分が感染していた場合、ポピドンヨードのうがい薬でうがいすることにより、
他人にうつす可能性が低くなるというのが根本的な考え方です。
ポピドンヨードが口の中で増殖して感染しているコロナウィルスの不活化（死滅）させる、減らすことができているという検証結果がもとになっているからですね。
そうなのであれば、
医療従事者や、基礎疾患のある方など本当に必要な人の手に渡ってほしいですね。。。
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