抗体検査とはわかりやすく解説～陽性だったらコロナ抗体ありで安心？

こんにちは。

Jewelです。

コロナの陽性反応（感染している状態）を調べるための検査方法としてPCR検査はよく耳にしますが、陽性かどうかわかる方法として「抗体検査」という検査方法もあります。

今回は、「抗体検査」に関して分かりやすく説明していきたいと思います。

PCR検査はTVでもよく取り上げられていたり、コロナ感染が始まった初期のころに自分がコロナに感染しているかわかる唯一の「検査方法」として

検査の仕方までも話題になりましたので、ほとんどの方が知っていますよね。

ただ、コロナ陽性かどうか分かる検査方法である「抗体検査」は、PCR検査とは異なる検査方法で、検査の意味合いも全く異なるものになっています。

検査結果の正確さなども含めて分かりやすく詳しく掘り下げていきたいと思います。

抗体検査とはわかりやすく解説

抗体ってそもそも何？

人のからだには，細菌やウイルスなどが入ってくると，これに抵抗してからだを守ろうとする働きがあります。

このときに働く物質のことを『抗体』と言います。

細菌やウイルスが悪い働きをしないようにするタンパク質の一種です。

引用元：「病院の言葉」を分かりやすくする提案

細菌やウィルスから自分の身体を守り、攻撃するために身体の中で作られる物質が「抗体」となるわけですね。

例えば「免疫力がない」という場合は、この抗体を作り出す力と大きくかかわってきます。

コロナの抗体とは？

自分自身を守るため、身体の中で作られる抗体の種類は５種類あります。

その中でもコロナウィルスを攻撃するために作られる抗体は「IgM」と「IgG」という名前の抗体となります。

つまりは、この「IgM」と「IgG」という抗体が体内に作られていたことが分かれば、「コロナウィルス」が体内に侵入していたという事になりますよね。

「IgM」は比較的早めに現われ、「IgG」は遅れて現われて長期間にわたって出現し続けると言われていますので、体内から両方が見つかると「コロナ陽性」

であったということがわかる訳です。

抗体検査とは？

体内にコロナウィルスの抗体である「IgM」と「IgG」があったかどうかを調べる方法が「抗体検査」といわれるんですね。

つまりは、「抗体がある」かどうかを調べる検査ですので、感染はしていたけど無症状だった人、軽症で気にならなかった人が

「過去に感染していたかどうか」を知ることができるという点では非常に有効な検査方法となります。

ただし、「IgM」と「IgG」は感染、発症から早い段階で検査結果に表れるわけではないので、今現在、コロナウィルスに感染しているのかを調べる検査とはまた違うのです。

PCR検査や抗原検査との違い

そもそも、検査する意味合いが違います。

先ほどお伝えした通り、

「抗体検査」は過去に感染していたかどうかを知るためには抗体検査が適しており、

今感染しているかどうかを知るためにはPCR検査と抗原検査が向いているという事になります。

また検査方法も違います。

※厚生労働省HP参考　新型コロナウイルス感染症に関する検査について

抗体検査のみ、血液からの採取となり、また結果判定までの時間も非常に短いです。

具体的な検査方法

簡単に言うと、細い針を指先に刺して血液を絞り出し、数滴血液を検査キットに垂らして数分待つと検査結果が分かります。

※引用元：大宮エヴァーグリーンクリニック

抗体検査に使われる検査キットは、いくつか種類があります。

SD BIOSENSOR社やロッシュ社の検査キットなど、取り扱う病院によって異なりますが、いずれも高感度で、高確率で「抗体があるかないか」が分かります。

心配な場合は、違う検査キットを扱う病院で２回受けると確率は高まりますね。

抗体検査の注意点

正確性について

陰性か陽性か分かる可能性は高まりますが、「陽性」となった場合それが本当にコロナウィルの抗体が陽性かどうかというか確実ではないとも言われています。

実際、普通の風邪を撃退するために身体の中で作られた抗体が、新型コロナウイルスに対して反応してコロナを抑え込める交差反応の可能性がでてきたため、

風邪を引いた人でもこの新型コロナの抗体検査キットが陽性になってしまう可能性もあるとのことです。

これがもし本当なら、非常に嬉しいことですが、「風邪」なのに抗体検査で陽性反応がでてしまうと、「コロナウィルス」であったかどうかは分からないという事になりますね。

抗体があるから安心ではない

ここが一番の注意点かもしれませんが、仮に抗体検査をうけて「陽性」と判定された場合、「抗体がある」ということは分かります。

しかしながら、現時点では

抗体があるからと言って、２回目以降は感染しないという保証がないのです。

また、抗体がいつまで身体の中に残っているかという明確な答えもないのです。

なので、抗体があるから安心という訳ではないんですね。

抗体検査、コロナ陽性だったら気を付けること

抗体検査は、「今までに感染したことがあるかどうか」を調べるのには有効ですが、今現在「コロナウィルスに感染しているか」を知るには、

PCR検査や抗原検査の方が適切になるという事ですね。

とはいえ、検体検査も正確性はまだ１００％とはいえず、さらには「抗体がある」と分かっても、再度感染しないとは言えません。

なので、「抗体検査で陽性反応」が出た場合でも、安心せず、自分の状況を医師の指導の下把握して、引き続きコロナ対策を行う事は変わらないですね。