こんにちは。
Jewelです。
先日、ニュースやツイッターなどで「クラスターフェス」「クラスタージャック」なるものが話題に上がり、よく見てみると、今のご時世の風潮を逆なでするようなものでした。
クラスターフェスとはいったい何なの?警察でてこないの?逮捕できないの?迷惑行為じゃないの?と思われた方もいるのではないでしょうか。
常識を疑うことは時には大事ですし、いろんな考え方を持ったり、それを発表する、自由に発言することは認められています。
法律に違反しなければ、言動に制限をされることはあってはならないわけです。
いわゆる日本国憲法第21条で定められている「集会、結社の自由」と「言論、出版その他一切の表現の自由」があるからですね。
しかしながら、ん?となったのは、確かに色々な考えを持ち、独自の発言をする自由は認められているけれど、今回は反対意見の人を巻き込んでいる、
クラスターフェスに反対の意見の人の「その意見に反対だ」とか「避けたい」と思っている人の権利を奪ってしまっているのではないかと思いました。
そこで今回は、このクラスターフェスとは何なのか、警察は止められないのか、逮捕などにいたるケースはあるのかなどを解説していきます。
クラスターフェスとは?警察は逮捕や注意できるの?
日本で行われたクラスターフェスとは
先日初めて渋谷で行われたクラスターフェスですが、
こちらは国民主権党の党首、「コロナは風邪です」でおなじみの平塚正幸氏が主宰する集会、イベントです。
「フェス」とうたっているだけあり、平塚氏の考えに賛同するパフォーマーが渋谷の駅前に集まり、パフォーマンスを繰り広げました。
それだけではあまり問題に感じられない気もしますが、今回話題になったのは「クラスター」という名前が「フェス」にくっついているところですね。
人通りが多い場所で、あえて密の状態を作り出している上、その他の感染の対策を一切行っていないフェスだったわけです。
クラスターフェスの目的は?
#クラスターフェス
この人たち身近な人がコロナに感染して亡くなったら手のひら返してこの党めちゃくちゃ叩きそうだよね。
てかコロナは風邪だって思ってるのはいいけどわざわざこんなことする意味が分からん pic.twitter.com/439HReXg52— Kaitoro (@Kaitoro9) August 10, 2020
新型コロナウイルス感染症が流行を拡大している中、国が推奨している、マスクの着用や外出の自粛など、感染予防対策に抗議する目的で行われたようですね。
×マスク
×ソーシャルディスタンス
×3密を避ける
×自粛
というプラカードを持っている方もいるので、これらのコロナ対策に対しての抗議であり、自分たちが自由な生活を送ることを脅かさないでほしいという目的も含まれているわけですね。
実際、平塚氏も「自由な生活が脅かされる危機感のもと始めた」と話していました。
クラスターフェス、何が問題だったの?
「コロナは風邪です」「自由に生きたい」という思想に関しては、人それぞれでいいのですが、その思想を広めるやり方に賛否両論があったので問題になったのです。
正直、「感染希望」の意味は分かりません。
感染予防対策に抗議するという目的に対しては、予防対策しなければ「感染」は広がるので、彼らが抗議をすることで得たい状態は作り出すことはできるかもしれませんが。。
平塚氏が「自由な生活が脅かされる危機感のもと始めた」集会なら、「感染希望」は論点がずれている気がします。。。
「コロナは風邪」であったとしても、進んで自ら風邪にうつりたいとか、うつってしまったら風邪こそ人にうつるので、うつりたくない人からしたら大迷惑ですよね。
また、感染者が増えることにより、病院に患者が溢れ、実は他の病気を患っている人の手術などが遅らされている現状もあるわけです。
特に問題だったのは、「うつりたくない人」の権利はどうなるの?ということです。
このフェスを行った人たちは全員コロナ陰性の人なのでしょうか。わかりませんよね。
飛沫感染は世界で分かっている事実です。だから多くの人が飛沫感染の対策であるマスクや3密の回避をしているわけですよね。
何も知らず突然クラスターフェスに出くわした人の中には飛沫を浴び、その手で口を触ったりすることがあるかもしれません。
さらにはマスクをしない集団が急に山手線に乗り込むという、「うつりたくない」から対策している人にとっては、信じられない光景が広がるわけです。
となると、「うつりたくない人」にとってみたら、自分は悪いことをしていないのに急に素性の分からない人に迷惑行為をされたようなものですよね。
警察、どうにかしてよ、逮捕してよと思う方もいると思います。
警察は逮捕、注意できるの?
結論、現状ではできないですね。
日本に欲しい人 pic.twitter.com/5DgG5p3ZYW
— 未来人 (@jez6R97X96PG8iC) August 9, 2020
できない理由① そもそも集会を認めている
このようなデモや集会を公共の場で行う際は、その場所を管轄している公安へ届け出をします。
日時や参加人数、目的や名称、代表者名などの提出があり、それに対して公安側も公共の秩序を保つうえで直接危険を及ぼすのがあきらかだと認められない場合は
デモや集会を認めなくてはならないのです。
例は違いますが、芸能人などがプロモーションなどで渋谷をジャックする場合も届け出をしますが、あきらかに人が一気に集まって交通事故などが起きてしまう可能性が予測できると
その渋谷ジャックプロモーションは却下されることもあるのです。
※条例によって定められているので、都道府県や地区により細かい内容は異なる場合もあります。
暴力的なものが目的で傷害に発展するようなものではないので、当然、公安もこの集会を認めざるを得ません。
これを認めないと、憲法で国民の権利として定められている表現の自由を奪うことになるからです。
できない理由② 現状、あくまで全て要請だから
マスク、3密回避、自粛など、すべて今は国や都道府県の「要請」ですよね。
罰則規定はありません。禁止もされていません。
そんな法律もありません。
>>こちらの罰則に関する法律に関する詳しい記事はこちら
特措法とは分かりやすく解説【新型コロナに関わる特別措置法】
特措法24条9項とは分かりやすく解説【特措法45条との関係は?】
つまり、今回のクラスターフェス参加者は、要請に従っていないだけで罰則は設けられていないため、うつりたくない人がどれだけ不快であろうが、
警察が注意したり、逮捕したりなどはできないのです。
安倍政権反対デモをした人が、安倍政権反対と書かれたTシャツを着て、帰りに安倍政権の文句を言いながら50人同じ電車に乗っていても、何も言われないのと同じ扱いです。
感染者が「俺は感染者だー!!」といって飛沫を人に吹き飛ばして歩くのとは違いますから。
もちろん、このクラスターフェスやクラスターデモ、クラスタージャックなどを別の人に強要したり、口論になって暴力沙汰になったら話は別です。
クラスターフェスまとめ
このクラスターフェスに対し、
- これはバイオテロじゃないか
- コロナに感染しても病院に受診しないでほしい、医療従事者なめているのかな
- 世の中に反発している俺らカッコいいと思っていそう、、、
- 風邪ならマスクしろ
など、かえってそもそも平塚氏の目的である「自由な生活が脅かされる危機感のもと始めた」集会とは到底認められないものになってしまいましたね。
本当に自分たちの信念や思想を多くの人に伝えたい、何か真実を伝えたいという想いがあるなら、今だからこそ違うやり方をとるべきなのではと思いますね。
風邪だってインフルエンザだって、感染希望なんて基本誰も思いませんよね。
亡くなられた方や現在感染されている方、後遺症に悩んでいる方、基礎疾患を持っていて気を付けた生活を一生懸命続けられている方、感染者を必死に助けようとしている医療従事者の方に対し
何を思って行動されているのか疑問しか残りません。。
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