周庭(アグネスチョウ)【逮捕はなぜ?今後どうなるかを解説】

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こんにちは。

Jewelです。

 

周庭(アグネスチョウ)さんが8月10日、香港警察に逮捕され、大きな話題となりましたね。

現在は保釈されていますが、アグネスチョウさんは今後どうなるのか、逮捕の理由、なぜ逮捕されてしまったのかなど気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

非常に流ちょうな日本語を話し、日本のアニメ、Jポップ好きを公言し、かわいいビジュアルで好感度も高い若干23歳の女性アグネス・チョウさん。

彼女の日本語のTwitterは、47万人のフォロワーがおり、最近彼女を知って香港の若き革命家に興味を持ち、フォローした方も多いんじゃないでしょうか。

 

香港の民主化を長期に渡り日本語で発信し続けていたため、日本では周庭(アグネス・チョウ)さんの逮捕のニュースは、

一緒に逮捕された香港のメディア王、黎智英さんよりも大きく報道されました。

 

それでは今回は周庭(アグネス・チョウ)さんがなぜ逮捕されたのかその理由や、今後どうなるのかなどを解説していきたいと思います。

 

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周庭(アグネスチョウ)、なぜ逮捕?今後どうなる?


周庭(アグネス・チョウ)さんがなぜ逮捕されるに至ったのか、まずは彼女の活動履歴を振り返ってみましょう。

雨傘運動(革命)

香港市民が、民主的な選挙を求めて抗議活動を行ったのが雨傘運動です。

周庭(アグネス・チョウ)さんは民主派の学生団体、「学民思想」に所属しており、この雨傘運動のデモにも参加し、スポークスマン的な役割を果たしていました。

 

例えば日本の選挙では、様々な思想を持つ政党があり、自分が支持する政党や候補者に投票し、国民の多数決で選ばれた政党の中からいずれは総理大臣が決まりますよね。

これがいわゆる民主的な選挙です。

国民は様々な思考を持つ政党から自分が支持する政党や候補者を選んで投票できます。

 

しかしながら、香港の特別行政長官を選ぶ選挙の候補者は、そもそも中国政府が認定した「指名委員」の過半数の支持を受けた人に絞られていました。

中国が民主派の立候補を制限する方針を決定したわけですね。

要するに、選挙に出馬している人が中国政府の意にそった候補者しかいないわけです。

 

これは、一国二制度で、民主的な選挙を行える立場にある香港市民の反発を招く形となり、大規模なデモに発展することにつながりましたし、

当然中国当局からも、「学民思想」のスポークスマン、周庭(アグネス・チョウ)さんは反乱分子として認識されるわけですね。

 

2019年からの香港デモ

2019年から始まった大規模デモは香港政府がだした「逃亡犯条例改正案」が発端となっており、この抗議活動デモにも周庭(アグネス・チョウ)さんは参加しています。

 

逃亡犯条例というのは、

香港以外の国や地域で罪を犯した容疑者がいる場合、犯罪が起きたその国や地域の要請に応じて身柄を引き渡せるよう定めた条例です。

 

香港はこの逃亡犯条例、中国とは結んでおらず、アメリカや韓国など20ヵ国と結んでいます。

そんな中、香港政府は逃亡犯条例を改正するとして、

犯罪者の身柄引き渡しを簡略化して、引き渡し協定を結んでいない国からの要請でも容疑者を引き渡せるようにする

と発表しました。

 

これは何を意味するかというと、中国と香港はそもそも法制度が異なるため、引き渡し協定を結んでいないのにもかかわらず、

香港市民を中国の法制度で裁けるようにしてしまっているということです

つまり、民主主義のもと国民の自由を定めている香港の法律とは異なる、中国の法律で香港市民を裁かれてしまう可能性が出てくる、

香港市民も中国当局の取り締まり対象になる恐れがあるわけですね。

 

香港は言論の自由が認められていますが、もし中国政府の批判した場合、中国から政治犯として認められ、香港から中国へ身柄を引き渡される可能性もあります。

 

これもまた、一国二制度を無視した、香港市民の民主的な生き方を妨害するものとなるわけです。

 

そして、この逃亡犯条例改正の反抗デモは、香港政府への五大要求へのデモへとさらに大きくなっていくわけです。

 

 

  1. 逃亡犯条例改正案の完全撤回
  2. 市民活動を警察や政府が「暴動」と定義しないこと
  3. デモ参加者の逮捕と起訴をやめること
  4. 職権を乱用した警察の暴行の責任追及すること
  5. 林鄭月娥行政長官辞任と民主的選挙の実現

このデモでは、デモを鎮圧する警察の暴行もひどく、中国から派遣されてきた武力で鎮圧される部隊もいたのでは?と言われるほどでしたので、中国の関与が疑われていますね。

 

このように、日本語のTwitterで香港の民主化を訴える周庭(アグネス・チョウ)さんは、更に中国が目を光らせるような存在になってしまいました。

なぜなら、諸外国に、「中国は一国二制度を守っていない」ということが知れ渡ってしまい、中国としては海外から非難を浴びる結果を招くうえに、

海外の香港を応援してくれる国家と結託されたらたまったものではないですからね。

 

>>逃亡犯条例に関する詳しい解説はこちら↓↓↓
逃亡犯条例とはわかりやすく解説【改正がなぜ問題?中国香港の関係】

 

香港国家安全維持法の施行

度重なる反抗デモを何とかして制圧したかった中国は「香港の治安維持」という名目のもと、遂には中国が「香港国家安全維持法」を施行してしまいました。

本来は香港は司法も独立していますから、香港の法律を中国が作れるわけがないのですが実は抜け穴があったんですね。

 

>>抜け穴に関する記事はこちら
香港の国家安全法とは?分かりやすく解説~中国が決める理由

 

香港国家安全維持法の内容は以下10点にまとめられています。

香港の永住者と非永住者の両方に適用されます。海外に住んでいる香港市民にも適用されるという事ですね。

ちなみに2020年6月30日の施行以前の行為については罪に問われません。

 

1.「国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託」の4つを犯罪行為と定める。
2.国家安全維持法に違反すると最低3年、最高で無期懲役
3.香港の法律と矛盾する場合は国家安全維持法が優先される
4.裁判は非公開でおこなう可能性がある
5.中国政府は香港に国家安全オフィス(NSO)を設立する
6.中国が深刻とみなせば、海外にいる香港非居住者も対象となる可能性がある
7.香港警察内に新たに国家安全保障部を設立し、警察に多様な権力を与える
8.香港の行政長官は裁判官を任命できるが、国家安全を危険にさらす発言をした裁判官は任命されない
9.行政長官を代表とする新たな国家安全保障委員会を設立
10.香港政府は、学校、メディア、インターネットなどで市民への教育を要求する

引用元:香港BS HP

 

こちらの国家安全維持法が7月1日に施行されたことを受け、

この時周庭(アグネス・チョウ)さんは、香港衆志という香港の民主自決を掲げる政党に所属していましたが、脱退するとともにこの政党も解散しました。

 

この民主自決を掲げる政党の存在は、まさにこの国家安全維持法違反となる可能性があるからですね。

 

ここまで、周庭(アグネス・チョウ)さんの活動を見てきましたが、香港国家安全維持法施行の前に活動をやめていますよね?

施行前の活動は罪に問われないとされています。

なぜ逮捕されてしまったのでしょうか。。。

 

なぜ逮捕?逮捕理由

 

こちらの写真でも、周庭(アグネス・チョウ)さん本人がインタビューで言っていますが、香港国家安全維持法の

「国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託」の4つを犯罪行為と定める

という4つ目に該当するとされているわけですね。

 

先ほど、中国は

諸外国に、「中国は一国二制度を守っていない」ということが知れ渡り、中国としては海外から非難を浴びる結果を招いたり、

それを理由に海外の香港を応援してくれる国家と結託されたら困るという話をしましたね。

 

つまり、中国は国際社会から、香港から一国二制度で定められている民主的思想や自由を奪っていることを理由に、何か自国が不利益になることをされるのを恐れています。

 

 

このような発言を海外に向けて発信していたことが、中国当局からすると危険分子と映っているわけですね。

とはいえ、周庭(アグネス・チョウ)さんは7月1日以降、Twitterでは一切政治がらみの発言はしていませんが。。。

 

一方で、周庭(アグネス・チョウ)さんが逮捕された理由として

当局としては、彼女が一番“吐かせやすい”“寝返りやすい”と踏んだのではないか。つまり司法取引も含め色々な揺さぶりをかけ、民主化運動をしている人たちの情報を入手し、一網打尽にしようとしているのだと思う。

引用元:Livedoor NEWS

 

という見方もあります。

となると、彼女自身逮捕された理由がよくわからないと言っている辻褄はあいますね。

 

今後どうなる?

 

 

周庭(アグネス・チョウ)さん本人が言っている通り、最高刑罰は無期懲役です。

国家安全維持法に違反すると最低3年、最高で無期懲役とされています。

 

しかしながら、もし中国当局が司法取引を目的とした逮捕であれば、あの手この手を使い彼女から情報を引き出して、終わる可能性もありますね。

周庭(アグネス・チョウ)さんが心身ともに元気な状態で戻ることを祈ります。

 

 

周庭(アグネスチョウ)逮捕まとめ

周庭(アグネスチョウ)さんは、雨傘運動や2019年から続いた香港の大規模デモで香港の民主化を訴え、象徴的存在として活動してきました。

日本にも活動内容の発信をしてきたことで中国からも危険分子とみなされている可能性が非常に高いですね。

逮捕理由もSNSによる国際社会との連携、と言われているようですが、中国からすると香港に介入する外国勢力との結託になるのかもしれません。

これは国家安全維持法で定めた犯罪行為にあたるため、最低3年、最高で無期懲役という罰則が与えられるかもしれません。

 

日本に限らず世界中に影響を及ぼす国家安全維持法は今後も注目ですね。

 

 

 

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